いつから貰えるかによって変わる年金

障害年金申請は、大きく以下の2つに分かれます。
この違いにより、初回の年金受取額に大きな差がでます。
事後重症請求は、請求月の翌月分の年金から支給となりますが、それに比べ、認定日請求では、障害認定日に遡り障害認定日の翌月分の年金から支給されます。

事後重症請求

障害認定日(初診日から、原則1年半経過した時点)では、障害年金に該当する程度の障害の状態ではなかった場合(つまり、程度が軽かった場合)で、その後、65歳になるまでの間に障害が悪化してしまったケースに行う請求方法です。ある意味、最もポピュラーな請求と言えるでしょう。

認定日請求(本来請求)

障害認定日(初診日から、原則1年半経過した時点)において、障害年金に該当する程度の障害の状態になってしまっている場合に行う請求方法です。
請求には、認定日以降3カ月以内の診断書が必要となりますので、認定日付近での通院がなければ、この請求方法を選ぶことができません。

該当する年金制度、年金額の考え方

障害年金は、初診日に加入していた制度により、 国民年金からは障害基礎年金、厚生年金からは障害厚生年金(又は障害手当金)が支給されます。

障害の程度 初診日に国民年金に加入
(1号・3号被保険者)
初診日に厚生年金に加入
(2号被保険者)
1 級 1級の障害基礎年金 1級の障害基礎年金+1級の障害厚生年金
2 級 2級の障害基礎年金 2級の障害基礎年金+2級の障害厚生年金
3 級 3級の障害厚生年金
3級より軽傷 障害手当金

※1号・3号被保険者とは、自営業者や会社員の配偶者などです。

※2号被保険者とは、俗にいう会社員です。法人の役員なども2号被保険者となります。

国民年金(初診日に国民年金に加入中だった場合)

初診日に国民年金に加入中であった場合、国民年金での申請となります。
例を挙げると、例えば、自営業者や配偶者の扶養に入っている方、20歳前に初診日がある方などです。

国民年金は、厚生年金と違って定額支給です。

国民年金は、障害等級が1級と2級の2種類のみです。
なお、国民年金には、高校卒業までの子供さんをお持ちの場合、子の加算金がプラスされます。

国民年金額(障害基礎年金額)
等 級 子供0人 子供1人 子供2人 子供3人
1 級 約99万円 約121万円 約144万円 約152万円
2 級 約79万円 約101万円 約124万円 約132万円

※子の加算は、原則としてお子様が高校を卒業するまでが対象となります。

厚生年金(初診日に厚生年金に加入中だった場合)

初診日に、会社員などで厚生年金に加入中だった場合、厚生年金での申請となります。
厚生年金部分は、国民年金部分と違って定額支給ではありません。

厚生年金での申請の場合、障害等級が1級、又は2級に該当すれば、厚生年金部分と併せて、上記の国民年金部分も一緒に受け取る事ができます。

厚生年金部分の金額は、加入月数と支払保険料に応じて計算されます(過去のお給料の金額が関係しているので、報酬比例部分とも言います)。

厚生年金は、等級が1級、2級、3級と3等級あります(手当金含めると4等級)。
なお、厚生年金部分には、一定の配偶者をお持ちの場合には、配偶者の加算金もプラスされます。

厚生年金額(障害厚生年金額)
等 級 受 給 額
1 級 報酬比例の年金額×1.25+配偶者加給年金額
2 級 報酬比例の年金額+配偶者加給年金額
(※ 2級以上に最低保証はありません)
3 級 報酬比例の年金額
(※ 最低保証額約58万円)
(※ 3級には配偶者加給年金は付きません)
障害手当金 報酬比例の年金額×2年分

※配偶者の加算(約22万円)は、所得要件や生計維持要件などをクリアした場合に対象となります。
(報酬比例の計算についてはコチラ)

年金の初回振込額について
年金の初回振込額は、通常、あなたの口座に、少なくとも年金月額の2~4か月分が一括で振り込まれます。ただし、請求のパターンによっては、最大で過去5年分が振り込まれるケースもあります。

諦めないでください

障害年金の請求は、確かに色々と面倒です。

受診状況等証明書や診断書の取得、繰り返すそれらの不備訂正。
各種申立書の作成、戸籍や住民票などの必要書類の取得。

根気と体力、そして時間が必要になります。

また、申請にはちょっとしたコツが必要になります。
そういったノウハウがないままチャレンジして、不支給になるケースがあります。

まずは、気軽にお問い合わせください。
障害年金の申請は、1人1人、状況が違い、個別の話になります。

まずは、気軽に無料相談からご利用ください。

※事務所不在時には、担当者の携帯電話へ転送されます。万が一、繋がらなかった場合でも翌営業日までには必ず折返しのお電話をさせて頂きます。